求められるスキルとは?
必要となるスキル
保育園では思いもよらない出来事が毎日起きます。その際焦らず冷静に、かつ柔軟に対応できるスキルが求められます。子供の行動を事前に予測するのはほとんど不可能ですし、乳幼児は体調の変化が起こりやすいので、いつでも迅速に動けるように準備しておかなければなりません。
また、保育園内における唯一の医療従事者であるため、ケガや体調不良が発生した際には迅速に子供の容態をチェックして的確な判断を素早く下さなければなりません。つまり、柔軟性に加えて判断力が必要になってくるということです。もし自分の手には負えないような状態であれば、提携している地域の病院に搬送しなければなりません。その際の連絡や搬送前の処置も大切ですので、手際の良さをはじめとした豊富な臨床経験があると有利でしょう。
さらに、こういった看護技術以外にパソコンスキルも求められます。病棟で勤務する場合にはそれほどパソコンを触る機会がないのであまり重要とされないスキルですが、保育園看護師となると話は違います。看護業務以外にも保育園の運営に関わる業務が発生することになるため、多くのデスクワークが発生することになります。報告書やレポートの作成、保健だよりの作成など、パソコンスキルがないと対応が難しい業務も発生してきますので、パソコンスキルに自信がないという人はある程度勉強をしておいたほうがいいかもしれません。
資格や経験
保育園看護師になるための資格についてですが、看護師免許以外に特別必要な資格というのはありません。しかし、持っていると転職に有利な資格というのは存在します。具体的に言うと、ベビーシッター資格、ベビーマッサージ資格、チャイルドマインダー資格、レクレーションインストラクター資格などが挙げられます。前職の経験で有利になるのはやはり小児科で勤務していた場合ですが、それ以外だと小児病棟ボランティアや保育園ボランティア、乳児院ボランティアなどの経験があると重宝されますので、保育園看護師を目指す人はこれらの経験を積んでおいたほうがいいかもしれません。
やはり保育園としては他人の子供を預かる以上、少しでも経験豊富な看護師を雇いたいと思っています。そのため、小児科経験有というのは採用側としても見逃せないポイントとなります。園児たちの健康面も任せられますし、保護者からの信頼を得ることもできるというのが採用側の考えです。とはいえ、必ず小児科の経験がなければ転職できないというわけではありませんので、資格やボランティア経験がある場合はしっかりアピールしていきましょう。